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医療・介護の専門僧侶「ビハーラ僧」養成へ、西本願寺が研修スタート

医療・介護の現場で患者や高齢者、スタッフのケアに当たる専門僧侶「ビハーラ僧」を育てようと、浄土真宗本願寺派(本山・西本願寺)は2日、京都市下京区の同派施設「伝道院」で養成研修を始めた。

僧侶6人が受講し、現場で必要になる知識や技能を約4カ月間かけて学ぶ。

 ビハーラは、サンスクリット語で休息の場所や僧院などの意味。キリスト教由来のホスピスに代わる名称として、主に仏教界で使われている。

 本願寺派は昭和62年から医療・介護に関係するボランティア活動を「ビハーラ活動」と称して推進。初めての取り組みとなる今回の研修では、より高い専門性をもって医師や看護師らと協力し命の苦悩や悲嘆を扱う僧侶を育てる。修了者を病院などに派遣することも目指す。

 研修は座学に当たる14日間の前期基礎研修と、病院や老人ホームなど4カ所で行う54日間の後期臨床実習で構成。初日の2日は鍋島直樹・龍谷大教授(真宗学)と、本願寺派が運営する緩和ケア病棟、あそかビハーラ病院(城陽市)の常駐僧侶、花岡尚樹さん(42)がビハーラの基礎などについて講義した。

 受講生の原遵由(じゅんゆう)さん(25)は「生老病死の四苦に向き合う僧侶らしい僧侶がビハーラ僧だと思う。病院で働ける能力を身につけたい」と話した。

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